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フランスの美しい村 サン・ギエム・ル・デゼール

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我が家から裏道を通ってクルマで30分弱、
ユネスコの世界遺産に指定された
サン・ギエム・ル・デゼールという村があります。
フランスの美しい村々の一つでもあります。

観光コースには入っていないので、
日本人の方は訪れる機会が無いと思いますが、とても素敵な所です。
そして、サンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼路になっています。

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巡礼路、飲み水を示している石版

 

村は岩山に囲まれた谷間、小川の流れに沿って縦長になっていて
もと教会だったツーリスト・オフィスを左手に入って行くと
グレーの石灰石の家並みが連なり、左手に村役場、
狭い石畳を歩いて行くと、突然視界が開け、
ジローヌ修道院の堂々とした、ロマネスク様式の後陣が見えてきます。

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ジローヌ修道院

 

すごい石の塊なのに、やけに軽やかに見えるのは
レースの様にアーチ型の窓が連続しているからです。

因みに、ロマネスクは窓が半円馬蹄型。
その後のゴシックは大概真ん中が尖ってます。
お手元に10€と20€札が有れば比べてみて下さい。

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修道院の入り口は、プラタナスの大木が茂っている広場にあります。

レストランとカフェが有り、暑いひと時のオアシスになっています。

レストランは観光地ズレしていないので、
メインディシュもデザートもドーンとボリューム満点。

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村の中心、リベルテ広場には樹齢150年のプラタナス

 

修道院の始まりは、ギエームという中世の騎士が、
サラセンとの血生臭い闘いに終止符を打ち、
人里離れた山里に隠遁したのがはじまりです。
1200年も昔の事です。

フランス国王の有力な戦士だったギエーム、
引退を惜しむ国王から、キリストの磔刑に使った
十字架の木片を授かります。
これが遺物として、巡礼者を集める事になりました。

だけど、遺物と言われている木片を集めると
一軒家が建つと言われているので真偽の程は……。

何はともあれ、遺物が有る無しでは、
教会や修道院の集客力が俄然違います。
詰まり、帆立貝をぶらさげている、巡礼者の事ですが。

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巡礼の印、帆立貝。聖ヤコブがついてます。

 

彼等が参ることで、道路や橋ができる、宿が出来る、
飯屋が出来る、土産物屋、医者だ、靴や馬具の修理屋だと
色んな商売が繁盛します。

そして教会にも大なり、小なりの寄付で商売繁盛\(^o^)/

コンクというフランス南西部の山奥にある教会は
聖遺物を盗む為に、10年計画で僧侶を送り、
無事、サント・フォアという聖人の遺物掠奪作戦に成功しました。
聖職者がこんな事して、罰が当たらないのでしょうか?

最も十字軍も聖戦という名目で、中世の当時、ヨーロッパと比べると

かなり高度な文明の下、リッチな生活を送っていたオリエントに
一攫千金を夢見て、掠奪に行ったらしいから
神様の為、教会の為、宗教の為ならなんでも有りかな(; ̄O ̄)

話は脇道にそれましたが、サン・ギエム・ル・デ・デゼールは
そんな浮世の雑事を忘れるぐらい、素朴なところです。
晴れていれば、尚更、心が洗われる思いです。

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修道院の回廊と夾竹桃の花

 

今日はお天気も良いので、久々に聖者ギエームの眠る
村にドライブに出かけてきます。

由香梨

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